妄想徒然紀行

僕という矮小な人間の大いなる退屈な日々の記録と、それにひっそりと横たわってくれる素晴らしき現象の記録。専門用語は使わず、ごくごく個人的な感想だけでつづります。
また、電子書籍始めました。宜しければご覧ください。http://p.booklog.jp/users/mousouman
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極私的名曲ランキング2012(10位→6位)
というわけで、個人的な毎年恒例のこのランキング。
誰のためでもなく、自分自身の振り返りの為、という事で流行は一切関係無し、おまけに今年リリースされたかどうかも関係なし、というものです。執念で続けます!

ちなみに、昨年はこちらです!ここ数年はsigur rosかふくろうずがTOPを牛耳っておりましたが今年は果たして??

という訳で、まずは10位から6位まで一気にいきませう!

10位:タルカス(エマーソン・レイク&パーマー)

1971年5月(アメリカでは6月)に発表されたエマーソン・レイク&パーマーのセカンド・アルバム。〜(中略)〜表題曲である「タルカス」は、20分を超える壮大な組曲になっている。想像上の怪物・タルカスが火山の中から現れ、地上のすべてを破壊し尽くし、海に帰っていくというストーリーになっている。(Wikipedia「タルカス」より抜粋)

らしいです。ただまあ、僕がハマった理由はただ一つで、今年ドハマりした大河ドラマ「平清盛」で使われていたから。

ロックとオーケストラって、割と融合しやすいジャンルだと思うのですが、この曲でもかなりかっこよく融合しちゃってます。

上記のwikipedia説明のように、圧倒的なエネルギーで平安時代をひっかきまわし、武家社会というものを確立した平清盛とこの曲のシンクロ具合は半端ないです。

ここ一番の気合い入れる時はこの曲。大河ドラマ見てない人もオススメです。




9位:ジョジョ-その血の運命(富永TOMMY弘明)

昔からそれなりに読んでたジョジョに今更ハマったのはまあ、今現在放映しているアニメの影響でしょうかね。

これは第一部のオープニングです。何というか、狙ってる感満載ですね。
不必要に熱く、無意味に昔っぽい。バカにしてるわけじゃないんだろうけど、ちょっと作為的なものも感じます(笑)。

しかし、この奇妙な高揚感は、まさに波紋っ!震えるぞハート!燃え尽きる程ヒート!!




8位:Parallel Sign(LAMA)



スーパーカーのナカコーとミキちゃん、NUMBERGIRLの田淵さん(と誰か一人)という90年代ジャパニーズロックファンには夢のようなバンドLAMA。

といっても、スーパーカーの続き的な感じで、田淵節のギターはほとんど聞かれないのですが、スーパーカー的音像世界が好きな方には問答無用にオススメできるのがこのLAMAです。

矢継ぎ早にリリースされた2stのリードシングルがこの「Paralles sign」。
往年の名曲「AOHARU YOUTH」を「ANSWER」の世界観でやるとこんな感じになるのでしょうか。

心地よい浮遊感、中毒性のあるリズムと、「あのキラメキの続き」をあっさりと体験出来ます。



7位:砂漠の流刑地(ふくろうず)



砂漠の流刑地

昨年は1位でしたが、一気にここまで順位を下げてしまいました。でもまあ、仕方ないですね。それ位、昨年はよく聴いたし、未だにitunes再生回数ランキングではTOP3です。
この曲に対する想いは昨年も思いっきり書いたし、今年はもう割愛します。
ただ、今年に入ってもちゃんと聴いてましたよ。好きだから。やっぱり。




6位:アイオライト(joy)




突如として現れた5ピースのバンド「joy」。この曲はデビューアルバムである「カレイドスコープ」のリードシングルであり、アニメ「エウレカセブンAO」のエンディングテーマにも使われてました。

スーパーカー直系というか和製シューゲイザーの正統的後継者とでもいいますか。
ただこのバンドにはシューゲイザー特有の暗鬱とした空気感は皆無で、このヴォーカルの瑞々しい高音のせいかどこまでもキラキラに輝いてます。
凄くポップだし、スーパーカーやシューゲイザーが特に好きでない人にもお勧めです。

アルバム収録の他の曲もいいんですよねー。
もっと売れてほしいなあ。どことなく地味だから厳しい気もするけど。




というわけで、10位から6位まで一気にきました。
うーむ、分りやすい位「他の媒体からの影響」が見て取れますね。大河ドラマだったりアニメだったり。
正直、音楽だけで評価出来てるかというとそうでもない気がします。

まあ、今年は、僕にとって音楽が再重要項目ではない年だったという事でしょう。
でも、この多様化かつミックスプラットフォーム化された現代において、何かをそれ単体で評価するなんて事は難しい筈。色んなものを全部ひっくるめて味わえる喜びを噛み締めましょう。

次回はTOP5をお送りしますが、より一層、その傾向が濃厚になってます!
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 02:43 | comments(0) | - |
極私的名曲ランキング2011(5位→1位)
はい、というわけでTOP5の発表です。
この5曲は、まあ多少順位の検討はしたものの、ラインナップ自体は速攻で決まりました。
ある意味、一貫しているというか、今年の僕の特徴がよく出てるラインナップだと感じています。

それでは、2011年の極私的TOP5、いきます!!

5位 メルシールー(ねごと)

彗星のごとく現れた新生ガールズバンド、ねごと。
チャットモンチーとの比較をよくされていますが、全くの別モノでしょう。僕は両方好きですが。
auのLISMOのCMのタイアップ曲で使われた「カロン」が出世曲なんでしょうが、曲のクオリティ的にはこの「メルシールー」の方が圧倒的に上だと僕は思います。

かっこいい。そして何より、キラキラしている。そしてまた、何だか妙なスケール感がある。
後半に連れて盛り上がっていくグルーヴ感とはまた違う高揚感。

女の子のパワーって、凄いですな、と素直に思える一曲です。
チャットモンチーも二人になっちゃったけど、頑張れ。





4位 Starry Sky(Capsule)

 



個人的な話になってしまいますが、僕は今年から部署異動があって女子高生や女子大生と一緒に色んな事をやっています。
今まで堅くて厳粛な仕事をしていたので、その振れ幅たるや凄まじいものがあるのですが、なかなかどうして、彼女達との仕事は色んな意味で刺激があります(変な意味ではなく)。

で、彼女達の事を考えたり彼女達に向けた企画書を作っている時によく聞いたのがこれ。
少女達はみんな、「綺麗になりたい」「輝きたい」と思っている訳です。
そりゃあもう、だらけた文系男子だった僕なんかは全く思いもしなかったレベルで、色んな事に気を使い、色んな努力をして毎日を過ごしている訳です。

キラキラ輝く、まだ幼いけど力強い少女達。
この曲のメッセージがどんなもんなんだかは正確には知りませんが、「Starry」という言葉は何だかすごくしっくりきて、お気に入りでした。

普通に、曲としてもかっこいいんですけどね。

ちなみにこの曲、全然知りませんでしたが割と女子高生の間では流行ったようです。僕が聞いてたら「あ、この曲好き」って人が結構いました。



3位:Hoopipola(Sigur ros)





Hoopipola、4年連続のTOP5入りです。
まあ首位は2年連続で譲ってしまいましたが、これだけ出入りに激しい中ではもはや偉業といえるでしょう。それ位、僕にとっては思い入れが強い曲という事ですね。

10位に入ったGlosil同様、震災後に特によく聴きました。以前も書きましたが、Sigur rosの曲って一見さんには「癒し系?」みたいな反応されるんですが、そんな安易な癒しじゃないんですよね。絶望や虚無や苦しみがあって、それらを全て含んで一周した上での癒しと言うか。

圧倒的な絶望と、そこから昇華される喜び。或いはそれは死への讃歌ですらあるのかもしれないけど、とにもかくにも、この曲は例えようのない喜びと美しさに満ちあふれているわけです。




2位;ごめんね(ふくろうず)



ごめんね 

はい来ました。去年の4位からランクアップでございます。
実は僕のitunesの再生ランキングでは不動と思われたHoppipolaを抜いて1位に輝いております。1年で、それ位聴いたという訳ですね。

名曲揃いだった1stアルバムからの続編としてリリースされた2stアルバムタイトルにもなってるこの曲。まあ、いわゆる中2病的な視点の1stから何とか抜け出そうともがき苦しんでいる曲です。まあ、結局ここではまだ抜けきれていないのですが。

下らなくて、馬鹿で、情けなくて、力不足で、不甲斐なくて、本当にごめんね、という事ですね。
でも、純粋に謝ってる訳ではなくて、「こんな可哀想なあたしを慰めて」というニュアンスな訳です。

うわあ、心当たりある落ち込み方ですね。きっと色んな人がそうなんじゃないでしょうか。
でも、この曲でちょっとだけ前向きなのは、泣き叫んでいるんだけど、鼻水たらしながらでも「ありがとう」と言ってるところでしょう。
この一言に、もう色んな想いが凝縮されている気がします。

悲しみも、約束も、流した涙も、ありふれてる私達の夢も、ごめんね。



1位;砂漠の流刑地(ふくろうず)


ふくろうず、堂々の1、2フィニッシュ。いや、本当に僕にとっての2011年はふくろうずです。
今年の僕の1曲は、もうこの曲を置いて他にはない位、圧倒的に聞きまくりました。

itunes再生回数402回。今年の6月末に出会ったのにこの回数というのはなかなかのハイペースでしょう。1日に2回以上聞いている事になりますね。ちなみに1位は上述した通り「ごめんね」なのですが、それは出会った順番があちらの方が一年も前だから、です。

今年の僕は、なかなかに激動でした。異動に伴う、新規事業の立ち上げ。
期待と不安に始まり、苦悩と葛藤の連続でした。
メンバーは辞めていくしなかなかうまくいかないし、そもそもどうやっていいか分からないし。
自分の感性や判断が正しいのかどうかが全く分からない。

何度も何度も挫折し、心が折れそうになった事も、先行きが真っ暗になった事も何度もありました。その度に「僕、どうしようか」なんて考えたりしたものです。

この曲は、「ごめんね」から続く曲です。アルバムタイトルにもなってる、非常にアルバムコンセプトを色濃く出した曲です。
「ごめんね」から一歩抜け出し、「自分は馬鹿でアホでダメでぐずで世の中はもうどうしようもないけど、それでもここで生きていく」という力強い決意表明の曲です。

自分がどんなに辛くて悲しくたって死ぬ程の勇気はないし、でっかい地震があったけど結局世界は変わらないし、僕はどうやら自信をなくしてるけど、それでもやっぱりここがいい。

もう、ここでやってくしかないんだぜ!

って気持ちになれる曲です。名曲。そして泣ける。あと、内田さんがカワイイ。

今年のワンマンライブでもこの曲を何と2回もやったふくろうず。2回目はPVを再現!という凄まじく下らなくて面白いこのバンド。まだまだ楽しみにしてます!!




と、いう訳で終わりました今年のランキング。
上位5曲はほぼ女性ヴォーカルの曲というのが何とも特徴的です。
多分、上述した通り僕が女性に囲まれている仕事に就いたからでしょう。
変な意味ではなく、毎日毎日女性の事を考えています。彼女達の価値観や生き方や人生を考えています。
そのせいなのかどうかは分かりませんが、個人的にはこの結果が何だか腑に落ちています。

さあ、来年はどんな年で、どんな曲を聴くのでしょうか。楽しみですね。
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 02:43 | comments(0) | - |
極私的名曲ランキング2011(10位→6位)
さてさて、今年ももう残す所あとわずか。
このブログの年末恒例でもある極私的名曲ランキングの季節という訳です。

これは、他の誰の為でもなく、僕の、僕による、僕の為のランキングです。今年という年を振り返るにあたり、忘れてはならない曲を勝手にランキングするものです。

流行は一切無視。というか、今年リリースされていない曲もばんばん登場。要は、色んな事情は抜きにして、「今年よく聴いたなあ」という曲を選んでおる訳です。実にもう、今年で6年目となります。


と、いうわけで今回は10位から6位までをご紹介したいと思います。
毎年、この順位群は選考に難航します。TOP5はすぐ決まるのですが、ね。

なので、毎年恒例ではありますが、少々守備範囲の広い、というか、一貫性のないとっ散らかった曲群となっております。百聞は一見にしかず!まずはご覧あれ!


10位:Glosil(Sigur ros)




この曲自体はもう何年も前から好きで、よく聴いていました。ただ、意外な事にランキングとしては初登場となるようです。
何故このタイミングでの登場になったかといえば、もう理由は一つ。震災です。

実はこの曲、震災後にもの凄くよく聴きました。特に、震災当日に帰宅できなくなって朝まで早朝にようやく電車に乗れてとぼとぼと帰ったあの白んだ光景をよく覚えています。ipodでこの曲を聴きながら、大勢の帰宅難民と一緒に帰路についたものです。

もの凄く優しい曲調なんですが、運命の残酷さと冷徹さと絶対的な世界観を併せ持つ、希有な曲です。是非最後までお聞きください。




9位 炎のファイター



はい、何故Glosilの次がこの曲なのだというようなセレクションですが、実際、今年よく聴いたのだから仕方ないです。
きっと日本国民なら誰でも聴いた事あるこの曲。実はモハメドアリから送られた曲だという事を知る人はあまりいません。

僕自身は、別にアントニオ猪木のプロレスのファンではありません。格闘技は大好きですが、プロレスはあまりよく知らないのです。

ただ、猪木イズムといいますか、世界観はもの凄く好きです。
今年、僕は異動に伴い新規事業の設立という厄介な仕事に邁進しておりました。
新規の事業というのは予想以上に大変で、何が大変かというと前例がない事です。
資産も前例もなく、マニュアルも方法論もない。まあ、よく言えば「自由」なんですが、これがちょっと冷静に考えるともの凄く怖い。自分がいかに今まで色んな事に守られていたかという事を痛感した一年でした。何でも出来る代わりに、全部自分で考えて、そしてそれについて誰もアドバイスしてくれないし誰も責任とってくれないし誰も決めてくれない。これは、なかなかに恐怖です。

だから、「一歩踏み出す勇気」「バカになれ」。
この言葉は、本当によく心に染みました。もう、つべこべ言わず、思い立ったら失敗を恐れずとりあえず行動に移す。転がり始めたらもうあとは何とかするしかないのですが、この最初の一歩を踏み出す事がどれだけ決意のいる事か。
いや、決意なんていう大それた事考えず、「バカ」になって何も考えず勢いでやるしかないのです。




8位 Glitter(Perfume)


師走ぎりぎりに舞い込んできたPrefumeの新譜収録。
おお、ようやく今年リリースの曲だ。

この新譜アルバム、なかなかの名作じゃないでしょうか。聞き応えあります。
特にこの曲は、この1ヶ月という限られた期間ではありますがもの凄く何回も聴きました。きっともっと前にリリースされていたら、もっと上位に食い込んでいた筈。

Perfume特有のちょっとキッチュなテクノサウンドのドストレートな曲なんですが、そのキラキラした音像が半端ないです。そして、ただのキラキラしているだけではなく、それは一瞬の刹那の煌めきなんですね(きっと)。どこか、儚さというか切なさを伴った輝き。
そう、それはまさに青春な訳です。
単純にサウンドもかっこいいですが、どこか泣ける。それはきっと、青春のせいなのでしょう。

Youtube動画へのリンク(動画埋め込みは無効のようなので直リンク)



7位 SECRET BASE〜君がくれたもの〜



今年、僕は数年ぶりに物理的に涙を流したのですが、何を隠そう、それはこのアニメの最終回を観たときでした。夏に話題になったフジテレビの大人向けアニメシリーズ「ノイタミナ」の「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」。
まだ見た事がない方は、オススメです。ちょっと絵がアニメアニメしすぎて抵抗感がある人もいるようですが、ストーリー、特に最終回は号泣ものです。冷酷無情の僕が泣くのだから間違いない。

で、この曲ですが、今年再結成されたガールズバンドZONEの10年前の名曲ですね。
曲の中で「10年目の夏に」とある通り、今年このバンドも再結成しましたが、このアニメでも10年前の傷とトラウマがテーマとなっているものです。
ネタバレはしないので詳しくはDVDででも見ていただければと思いますが、この曲はアニメのメインヒロイン三人の声優さんが歌う、ED曲です。
このアニメは細かい演出がもう心憎くて泣けるのですが、この曲、最終回の凄まじいタイミングで流れ始め、そこでもう涙腺がぶっ壊れる訳です。

つべこべ言わず、見るべきです。必ず。大人であれば。





6位 We're Gonna  Groove(LED ZEPPELIN)



僕はもう高校生の頃からLED ZEPPELINが大好きなんですが、この曲は特に好きです。
昔の曲はもうそういうものだったのかもしれませんが、まず、短い。コンパクト。

現代の曲って5分辺りが標準だと思うのですが、Zepの曲は2〜3分のものが多いです。
かと思えば10分を越える曲なんかもあったりするのですが。

短い時間の中に、もう「カッコイイ!!!」エキスがギュぎゅっと凝縮されていて、もう難しい事つべこべ言わず、ロックンロール!って感じですね。
ちょっと時間がある時、気分をシャープにしたい時によく聴いてました。



と、いう訳でごった煮のランキングとなりました。
次回はTOP5をお送りします。これはもう、レベル高いっす。
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 02:40 | comments(0) | - |
極私的名曲ランキング2010(TOP5〜1)
さてさて、前回は10位〜6位をお届けしていた訳ですが、今回はいよいよトップ5を発表させていただきます。

散々悩んだ末のトップ5です。それはもう、思い入れがたくさんあります。
ただ単純に音楽の好き嫌いだけではなく、僕の魂に深く染み込んだ曲ばかりでございます。
だから、思い入れをたっぷりと込めて、発表したいと思います!!!


5位:Whats the Wonderful World(Sarah Brightman)

Harem.jpg


はい、僕の趣味から完全に外れた曲がこんなに上位にランクインしてしまいました。

いや、きっかけはですね、あれですよ。DREAM15のオープニング煽り映像で使われていたからなんですが、この曲、いいです。

オールドジャズのリメイクですよね。ヴォーカリストとアレンジが変わるだけでここまで雰囲気が変わるものかという程、全然違う曲に生まれ変わっております。

何というか、愛ですよね。ポジティブなムードに満ち満ちています。
世界を全て、愛してやろう、と。色んなものを全て包み込んで、優しく愛してやろう、と。
僕もそれ位に器の大きな人間になりたいもですが、残念ながら今年の僕はそんな余裕はなく、優しくしてもらう方でした。いやあ、癒されました。何度も。この曲に。

僕、今年夏に富士山に登頂したのですが、途中この曲を聞きながら登っていました。
富士山の壮大な光景と、この曲の荘厳な世界観が物凄くしっくりきて、感動したのを覚えています。

辛い事も、悲しい現実もあるけれど、それでも世界は美しい、と思える瞬間がたくさんあるといいですね。世界の前では、きっと僕達人間の悩みなんて、結構ちっぽけなんです。

それでも、人は悩むのですけど。




4位;ごめんね(ふくろうず)




きましたね、ふくろうず、三曲ランクインです。
今年の夏に彼女達に出会って、ずっと聞いてました。本当に、聞きやすくてポップな曲がずらりと並ぶ一方、心にじんわりと染み渡るいい曲を歌ってくれます。本当は「マイアミ」とか他にも入れたい曲あったんですけどね。接戦に接戦を勝ち抜いて選び抜かれたのが今回の三曲な訳です。

で、この曲。今年発売された2stアルバムの一発目です。何だか最近ずっとヘビーローテーションでして。もう一日中こればっか聞いてる。ただ、本当にごく最近からなので、一年間全体を振り返るランキングの順位としてはこの辺り。すんません。

9位の「ループする」もそうでしたが、少し気だるい、じんわりとやってくる悲しみをつぶやくように歌います。

辛い事や悲しい事があった時、人は泣くかもしれないけど、大体にしていきなり泣くって事はないものですよね。
多分、色んな事を考えながら、意外と泣かずに済んでるな、なんて冷静的に頭のどこかで思ってて。

でも、それってその時なんですよね。絶望や涙の波は、その後に突然やってくる。
その突然やってくる前の、刹那の時間を歌ったのがこの曲です。多分。


終わりそうな、あるいはひょっとしたら終わってしまったのかもしれない何かに、ふつふつと湧いてくる感情を抑えながら。

泣く事も、何だか出来ない感情。頭に浮かんでくるのは、出会っていたかもしれない可能性の数々と、もうどうしようもない過去の選択。

果たされる事のない夢。
伝わらない思い。
死んでしまった、関係性。

そして、それらをただただ「ごめんね」とリフレインしていく。
今は涙は出ないけど、やがて、きっと僕は泣くのだと思う。
静かに。

何だか、全ての人に「ごめんなさい」と言って回りたくなるような名曲。
でも、「ごめんね」と何度も繰り返した後に「ありがとう」と言うのは、もう反則なまでに泣けます。まじで。


というか、このヴォーカルの子、内田さんですか。

可愛いですね。このPVで初めてちゃんと顔見ました。AKBの前田さんに似ている気が・・・。

こんな子に「ごめんね」なんて言われようものなら、ぼ、ぼかあ、もおおおおおおおお!






3位:Hoopipola(Sigur ros)





Hoopipola、三年連続首位ならず!!!

という結果にはなりましたが、僕の人生を決定づける1曲である事には変わりありません。
その証拠に、僕のitunesの再生回数では未だに1位を独走しております。

正直、殿堂入りさせちゃおうかなと考えた位に僕に取っては大切な曲です。

ただ、残念ながら世界を賛美するこの曲を受け入れる程には、僕の2010年は辛い出来事の連続だったという事なのでしょう(笑)。

悲しい事も辛い現実も全て肯定した上で、それを乗り越えて喜びを感じる歌。
そういう意味では、今年は僕はまだ辛い現実を乗り越えていないのかもしれません。
だから、この順位なのかな。

世界を尊び、愛し、祝福する、神々しい世界観を持った曲。
もしもあなたが世界を愛する余裕があるのなら、是非聞いてみてください。
ここには、世界の全てがあります。





2位:sunlight(kyte)

kyte.jpg



昨年の9位から大幅にランクアップです。ということは、昨年の年末からずっと聞いていたって事になります。

確かに、僕は今年、何かあるとすぐにこの曲をかけていました。
一人で、孤独を噛み締めるのに、これほど適した曲はないかもしれません。

伝説の大晦日格闘技イベント、「やれんのか!」のOPでも使われたこの曲ですが、
はかない美しさに満ち満ちています。

遠い日の彼方の、昔見た事のある光景が浮かんでいて、
それはもうぼんやりとしていて、所々かすれているのだけど、
でもそれでも美しくて、そして何故か無性に悲しい。

そんな歌です。
今年はkyteのライブも初参戦して、生でこの曲を聞きました。
正直、演奏も荒かったのですが、やはりこの曲の甲高いノイズが流れてきた時は
感涙ものでした。

色んな想いをつめこんで、色んな想いをぎゅっと胸の奥で押し込んで、息切れしながら涙をこらえて、それでも前を向いて。

そんな、歌。






1位:新世紀のラブソング(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

asianku.jpg


さあさあ、2010年の1位はこの曲です。
割と、1位はすんなり決まりました。昨年は5位でしたので、1位のkyteと同じくやはり昨年から一年間、ずっと聞き通していたという事でしょうね。

アジカンは本当に名曲が多くて、毎度毎度「これこそが最強の曲!」というものが更新されていく珍しいバンドです。本当に、偏見持っている人も多いですが(僕も最初はそうでした)、聞けば割と文句でない位にいいです。
別に革新性もないし、デビューから音楽性はほとんど変わっていないのですが、これだけ強力にポップな歌というのは、問答無用でいいのです。いいものはいい!

で、この曲。
退廃的というか、世紀末的というか、絶望的なテンションで展開されていきます。多分この辺りが、僕の2010年にマッチしていたんでしょうね(笑)。

世の中に絶望して、自分に絶望して、半ば諦めていて、心のどこかでは達観。
「もういいや」とか「どうせ僕なんて」って思いたくなる時ってあります。本当にもう、諦めるというか見切りをつけるというか、何かもうどうでもいいや、というか。

でもそれは大抵、強がりである事が多いのです。強がって平気なふりしていますが、本当は嫌なんです。

本当は、泣きたい。泣き叫びたい。みっともなくても必死にしがみつきたい。

そんな抑えきれない感情がほどばしる展開の歌詞がもう、秀逸。


確かな言葉が見当たらない
言い当てる言葉が見当たらない

それでも僕らは愛と呼んで
不確かな思いを愛と呼んだ

本当の事は誰も知らない
あなたの全てを僕は知らない

それでも僕らは愛と呼んで
不確かな思いを愛と呼んだんだ


いやあ、新世紀のラブソングですね。本当に。




と、いうわけで今年も無事に終わりました。極私的名曲ランキング。
今年は実は相当に悩みました。特に10位から6位のランキング。
上位三曲は割とすんなり決まったのですが、後の曲をどうしよう、と。

作りながら順位を入れ替えたり、或いは曲そのものをがらりと変えたり。惜しくもランク外となった曲もたくさんあります。

ただこうしてみると、僕の今年一年の雰囲気が色濃く出ていて、面白いなあと思います。

やっぱり、音楽っていうのは僕達の日常に染み込んでいて、だから音楽の趣味って人それぞれ。思い入れのある曲なんて、人によって全く違っていていいんです。何故なら、一人一人の日常は、まるで違うものである筈だから。

途中で辛い思いをしてもいいし、大変な目にあってもいいけど、それでも結局はまあよかったな、と思える年に、2011年はしたいと思います。

という訳でこれにて極私的名曲ランキング2010を終わりたいと思います!
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 23:59 | comments(0) | - |
極私的名曲ランキング2010(TOP10〜6)
やってまいりました、超個人的な思いだけで勝手に曲をランキングする極私的名曲ランキング。2010年度版でございます。

流行ではなく、出荷枚数でなく、下手すると発売年すら関係ない、本当に僕による、僕の為の、僕だけのランキングです。

僕がこの2010年という年を生きる上で、どんな曲を思い入れ込めて聞いていたか、その一旦を垣間見ていただければと思います。


10位:Beyond the Century(Ademius)

anacm.jpg

音楽の聴き方というか、出会い方って色々だと思うし、正解なんてなくていいと思っています。一番分かりやすい例でいくと、プロモーションビデオなんてその為にあります。PVが好きで、そこから曲が気に入るという経験は、誰しも一回はあるのではないでしょうか。

そこへいくと、この曲です。はっきりいって、このおっさんが誰なのかもどういう経緯の曲かも知りません。ただ、よく聞きました。特に今年の下半期。

きっかけは、ANAのCMです。「きたえた翼は、強い」という、あの名作CMです。JALに対する「今まで偉そうにしてやがった癖に潰れたら国に助けられちゃうのかよなんだよそれ、やってらんねえよ、俺等、あんたとは違うからね」という強烈な皮肉にも聞こえますが、泣けます。
僕は、仕事上でこの会社と物凄く接点がある為、尚更です。

人間、やはりコンプレックスとか不満なんかのネガティブなエネルギーから発せられる力って凄いと思うのです。というか、それがなければ僕のような半端ものは生きていけません。

と、いうわけで僕もこの精神でこれからも生きていきたいと思います。

きたえた翼は、強い。

あれ。これは曲じゃなくてCMの感想になっていますが、まあいいです。





9位:ループする(ふくろうず)

fukurouzu.jpg


2010年、彗星のごとく現れたバンド、ふくろうず。
いや、今年はよく聞きました、このバンドの曲。

特にこの1stアルバム、捨て曲なしというか、奇跡的なまでに素晴らしい曲が揃っております。

そんな中でこの「ループする」。至高のバラードです。

切々と語られる歌詞、エモーショナルでしっとりとしたメロディー。何でしょうか、これは浮気かなんかの歌なんでしょうかね。しかも、終わりが近づいている恋の歌なんでしょう。


最高の気分とちょっぴり 切ない思いでキスして

この気持ちに終わりが来ないかそっと胸を探るよ


いやあ、甘酸っぱい。というか、ムーディー。

夜道を一人でとぼとぼ歩きながら聞きたい曲です。
勿論、タバコを吸いながら。



8位:Oats We Sow(Gregory and the Hawk)



シンプルなアコースティックスサウンドに、少女のような透明感あるウィスパーヴォイス。
ニューヨークが本拠地のプロジェクトのようですが、正直あまり詳しくありません。

でも、このアルバム全体通して言える事ですが、聞きやすい。聞く人を選ばないのではないでしょうか。何というか、可愛い音です。
そしてそんなアルバムのオープニングを飾るのがこの曲であります。
ちょっと懐かしい、そして少しだけ不思議な物語が始まるような曲。

雑貨屋さんとか、カフェとかで流れているようなイメージですが、ちょっと毒も入ってますよね。

何かをたくらんでる、小さくて可愛い少女にプスリと刺されるような。そんな感じ。


*CD収録バージョンとはアレンジが異なるようですが、雰囲気だけでも。これはこれでいいです。是非ご覧ください。


7位:ヘビーローテーション(AKB48)

heavy.jpg


おっと、こういう画像が出てくると如何わしいブログかと思われそうですが、物議かもしましたね、このジャケット。

日本の2010年といえば、もうこの曲なんじゃないかと本気で思うわけです。総選挙を経て、本格的に国民的アイドルグループの仲間入りを果たした彼女達への祝福とも思える名曲。

特にファンでもない僕がまさにヘビーローテーションになってしまった辺り、2010年の日本の空気感にどんぴしゃだったんじゃないでしょうか。
この曲のテンションのような、決して明るい話題が多かった年ではないし、むしろ不穏というか、嫌なニュースが多かったような気がします。
しかし、そうした世相の中で、決して短くない不遇の下積み時代を乗り越えて、遂に今年快進撃を飛ばした彼女達の「今」を丸ごとパッケージしたような曲。
他でもない今だからこそ表現出来た奇跡の歌。そういう曲って、あるんです。





6位:できない(ふくろうず)

fukurouzu.jpg


ふくろうず、二曲ランクインです。いや、本当に、いいんです。相対性理論もよかったけど、ふくろうずの方が僕は好きです。

で、この「できない」。ふくろうずの勢いをそのまま体現したような曲です。
9位の「ループする」がしっとりバラードだったのに対し、これはパワーポップというか、日本のインディーズポップ感満載の曲ですね。
ギターの、音がですね。いいんですよ、グルーヴィーで。
きっとライブとかで盛り上がるんだろうなあ、と思います。

目下、一番ライブに行きたいバンドのNo1。ワンマンライブ、またやってくれないかなあ。



はい、という訳で6位まで発表しました。

何だか、あれですね。ポップばかりですね。まあ確かに、今年は色々と絶望しちゃって、しんどい闘いはしてこなかった節があるからなあ。

というか、全部女性ヴォーカルですね。

ちょっと疲れてて、闘う気なくて、女の子の声が聞きたかった年だったんでしょうか。ううむ。

次回はトップ5です!
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 13:55 | comments(0) | - |
2010年を振り返って
もうそろそろ今年も終わりですね。2010年という年が、暮れようとしております。

現在、今年の10曲を選定する作業をしていて、もうほとんど決まっているのですが、こうして一年振り返ってその瞬間瞬間で鳴っていた曲を見ていると、今年一年が僕にとってどんな年だったのかがぼんやりと浮かび上がってきて面白いです。

一言でいうと今年は、現実を思い知らされた年でした。

正直、素晴らしい一年だったとは言えません。結構意気込んで始まった2010年でしたけど、色んな事に、その行く手を阻まれました。

今までの自分の価値観が通用しない事にも出くわし、自分の価値や、存在が根底から崩れた年でもありました。

僕だって、遠くにいきたくて、今の世界から違う所に行きたくて、ちょっと冒険してみたいと思ったりします。

それが成功する事もあれば、失敗する事もあります。
そして今年は、失敗した年だったのです。

自分が、必要とされない世界というものがあります。僕はその世界に憧れて入りたいのだけど、残念ながらそこでは僕はまるで意味のない存在になります。下手をすると、邪魔者にすらなるわけです。

それを目の当たりにした時、自分が歓迎されていないと感じた時の孤独感というのは、何といっていいか分からない程寂しいものです。

何かが、確実に損なわれる瞬間。それに気づいた時にはもう遅くって、「あ、終わってしまったんだな」と実感して、どうしようもない事実に気づくのです。

ついこないだまで一緒に笑っていた人々が、何だかばつの悪そうな顔でひきつった笑いを見せる時、そこには僕とその人以外の存在の影響があります。

きっとお互いは嫌い合っている訳ではないのですが、色んな外部的な環境で、引き離される。だから僕は、集団というか、組織というか、複数という存在が嫌いです。一人一人はいい人でも、集団の中に入ると役割が変化し、微妙にニュアンスが変わる事はよくあります。

僕が、個人付き合いが多いのはきっとこういう訳なんだな、と改めて思いました。


とにかく今年は、現実という壁にぶつかった年でした。よくぶつかりました。その結果、僕はすっかり疲れてしまいました。
闘う気力を失い、明日をどっち向いて歩けばいいか分からない、そんな日々が続いています。
仕事というのは頑張るものではないと思っています。やって当然のものであって、それが結果的に「頑張った」かもしれないけど、頑張ろうと思う時点でプロ失格なのです。

ただ、今年は「頑張らないと」と何度も思いました。まさか自分がこんな思いをする事になるとは、全く思いませんでした。

打ちひしがれて、立ち上がろうとしてやっぱりダメで、現在もどうしていいか分からないのが正直なところです。


でも、いい事もありました。いい意味でも、価値観が大きく変わる事がありました。いい意味でも、自分がこんな感情を抱く事になるとは、という事がありました。

そしてこんな僕でも評価してくれる人がいて、僕がいないとダメだと言ってくれる人がいて、僕を信用してくれる人がいて。

僕は、こういう人の為に闘わなくてはならないんだな、と思っています。自分が入れない世界もあるけれども、逆に僕を受け入れてくれる世界もある。

少し寂しいけど、お別れする世界があって、逆にただいま、と言える世界がある。

そうして、色んな人と出会って別れて、結局僕らは生きていくんだな、と今は思っています。


そんな、ランキングになっています。全然関係ない曲も入ってるけど。
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 01:22 | comments(0) | - |
プレイバック!極私的名曲ランキング
何とこのブログ、細々と地味に続けてきたのですが、早いもので今年5年目となります。
好きな音楽について自分の為に自分が何を感じたかを書き残しておきたいなあと書き始め、どうでもいいような日常の事を書き始め、アイドルやら漫画やらも書き始め、appleへの愛を書き始め、終いにはラーメンです。

まあ、僕のこの五年の大枠は抑えていると言ってもいいでしょう。ただ、実は当初は音楽のためのブログだった訳です。

で、2006年から毎年、その年の個人的な名曲を選出して発表しておりました。ポイントは、あくまで「その年によく聞いたor思い入れがある」曲であり、必ずしもその年に発売された訳じゃない、という事。そしてあくまで「極私的」なので、世の流行や売上枚数には一切関係ございません。予めご了承くださいませ。

今年もそろそろ終わりなので、2010年度ランキングを年末に発表させていただきますが、何となく今までのランキングを振り返ってみたいと思います。自分の為に。

【2006年】
1:LUCKY(スーパーカー)
2:House Of Jelous Lovers(The RAPTURE)
3:三日月(絢香)
4:Morning Glory(oasis)
5:HOW TO Go(くるり)

うーむ。しっちゃかめっちゃかなランキングですね。しかもちょっと昔のが多い。まあ、そういう年だったんでしょう。

【2007年】
1:Jubilee(くるり)
2:Supernova(Bump Of Chicken)
3:世界が終わる夜に(チャットモンチー)
4:High & Dry(Featuring Bilal)
5:REAL GREAT BRITAIN(ASIAN DUB FOUNDATION)
6:ばらの花(くるり)
7:CHERRY(YUI)
8:ALL I NEED(RADIOHEAD)
9:シャングリラ(チャットモンチー)
10:taste(ride)

おお、何となく、まとまりのあるランキングだ、と思うのは僕だけでしょうか。何となく、この年に発売された曲が多いですね。きっとこの年は、たくさんCDを買ったんでしょう。邦楽ばかりだけども。割と未だに聴く、僕の中ではスタンダーとになりつつある曲が多いのも特徴です。

【2008年】
1:Hoopipola(sigur ros)
2:Sigur1(sigur ros)
3:染まるよ(チャットモンチー)
4:Laugh Away(YUI)
5:Telecastic Fake Show
6:今夜も星に抱かれて(絢香)
7:usodarake(ZAZENBOYS)
8:The Shock Of The Lightning(oasis)
9:メーデー(Bump Of Chicken)
10:Sæglópur(sigur ros)

いいですね、いいですね。何だか洗練されてきましたね。かなりレベルの高いレースです。そして、この年に遂にランクインした訳ですね、Hoopipolaが。僕の人生を賭けて聞き続けるであろう曲です。一生ものです。


【2009年】
1:Hoopipola(sigur ros)
2:Sink into the sin(matryoshka)
3:sakura(Nilgilis)
4:地獄先生(相対性理論)
5:新世紀のラブソング(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
6:east and girl(keep singing)(DE DE MOUSE)
7:みんな空の下(piano ver)(絢香)
8:To Build A Home(The Cinematic Orchestra)
9:Sunlight(Kyte)
10:ワンルーム・ディスコ(perfume)

当然ながらHoopipolraが1位になりました。2年連続であります。毎年ガラリとラインナップが変わるのに連続1位は凄いです。だって、本当にずっと聞いていたもの。
ハウスあり、テクノあり、ロックあり、ポップあり、アイドルあり、とバラエティに富んだラインナップですねえ。



と、いうわけで、ざっと振り替えってみました。12月中旬には2010年度ランキングを発表したいと思います。
毎年そうなんですけど、上位5曲は割とあっさり決まるんですよね。後半5曲をどうするかが、悩みどころです。

うーむ。
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 01:16 | comments(0) | - |
極私的名曲ランキング2009(5位⇒1位)
Sink  はい、ランキングも後半です。10位〜6位は割と悩みましたが、上位は悩まなかったなあ。毎年そうなんですが、いいもんはいいんですね。好きなもんは、好きなんです。

5位 新世紀のラブソング(ASIAN KUNG-FU GENERATION )



 



2009年リリース。というか、つい最近出たばっかです。滑り込みセーフで名曲登場、といった感じでしょうか。

今年一年は、個人的には色んな事がうまくいかなかった年なんです。何か、全てが裏目に出る。世界的不況が、僕の活動にも影響しているんじゃないかって位、今年はいい事がなかった。
まあでも、僕は生きるわけだし、命は繋がっていくわけで。そこで、こんな歌。

世界は続く 何もなかったように

確かな言葉は見当たらない 言い当てる言葉も見当たらない
それでも僕らは愛と呼んで 不確かな想いを愛と呼んだんだ

いいですよ。泣ける。感情すり切れる。


4位 地獄先生(相対性理論)








来ましたね、変態ソング。授業参観恋の予感です。2009年リリース。

悶絶もののウィスパーヴォーカルと、怪しくくねるベースライン、官能的なギターアルペジオ。
これを、色気と呼ばずに何と呼ぶ。
どんな子がこれを歌っているのか謎なんですが、宮崎あおいみたいな子に歌ってほしいなあ。そしたら犯罪ですね、確実に。

3位 sakura(Nilgilis)





はい、何を今更感がありますが、sakuraですよ。Nilgilisですよ。3年も前の曲です。

まあ、リリース時にも大分聞いたもんですが、今聞いてもぐっときます。
切ない感じと、それでも胸がときめく感じと、まさに春の季節。別れの3月と出会いの4月の全てをぎゅっと濃縮した感じです。

まあ、何故今年またこれなのかというと、一重に今更ながらエウレカセブンというアニメシリーズを見たからなのですが、というかまだ途中なのですが、どうもこの曲がオープニングで使われているそうなのです。
で、そんな事がきっかけで再び聞き直してみたら、やっぱいいわあ、という感じ。

ところでこの人たち、ブレイクしませんねえ・・・。いいと思うんだけどなあ・・・。実は割と前から知ってるバンドです。


2位 Sink Into The Sin(matryoshka)






いや、これですよ。今年最大の掘り出し物。これまた変態です。
ゴシックホラー的なエレクトロ。嘆美で退廃的な世界観。性と生と死。どうにも官能的な匂いをこの曲からは感じ取ってしまいます。そして同時に、快楽の中で無意識のうちに死んでいく様子。
きっと笑顔も苦痛もなく、ただただ淡々と命が消えて行くんだろうなあ、という感じ。
まあ、このアルバムジャケットが全てを物語っています。このデザインを、エレクトロにしましたらこんな感じになりました、みたいな。
ちなみにこのアルバム「zatracenie」は、この曲以外にも名曲ぞろいです。完璧な世界観。是非。

1位 Hoppipola(Sigur Ros)






ああ、やってしまいました。2年連続1位です。でも、適当にセレクトしたわけじゃないんです。やっぱりこれなんです。この曲なんです。
今年も相も変わらず、聞きまくったんです。

だって、最高なんです。本当に泣ける。僕が息を引き取るときは、この曲が流れていてほしい。
僕は、大した男じゃないし、そしてまた、人間としては割と最低な部類に入る人間だと思うけど、でもこの曲が流れている6分間は、全うな人間として生きられる気がするのです。

救済。そんな一言に尽きます、この曲は。

今まで色んな音楽を聞いてきたし、色んなバンドを自分なりに発見してきたつもりでしたが、全てはこの曲と出会う為にあったプロセスだったような気がします。
僕は、僕の人生にとっての1曲に出会う事が出来たのです。

それは、本当に幸せな事なんだと最近思います。

永遠に使い古されない想いを、僕は手に入れたのです。



はい、というわけで、Hoppipolaが2年連続で1位となりました。Sigur Ros、また来日してくれないかなあ。来てくれたら東京じゃなくてもライブ行くんだけどなあ。実際、昨年はわざわざ大阪まで行った訳だし。

最近、ちょっとずつですがブルースとかJAZZ的な匂いに惹かれています。来年は、その辺りの曲がランクインしてくると楽しいですね。
改めて見返してみると、所謂ロックンロールといった曲が無くなっています。もう、僕の魂にはロックンロールは響かないんだろうなあ・・・。
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 02:00 | comments(1) | - |
極私的名曲ランキング2009(10位⇒6位)
 はい、毎年恒例のこのランキングも早いもので今年で4回目を数えます。

一応、コンセプトをお伝えすると、あくまで個人的に、今年よく聴いた曲を勝手にランクするもの。
今年発売のものとも限らなければ、全然売れてないものも恐らく含まれます。
もう、ほんっとに個人による、個人の為のランキングです。僕自身が今年一年を振り返る為のものだという性質も多分に含まれます。予めご了承くださいませ。

と、いうわけで、例年以上にとっちらかった感のあるランキングですが、暇で暇で仕方ない方はご覧くださいませ。


10位 ワンルーム・ディスコ(Perfume) 





はい、perfumeですね。
僕は、実は大好きだったりします。アイドルとしてビジュアルが可愛いかどうかは微妙なところですが、あの3人がコケティッシュに歌って踊っている姿は、言いようもない魅力にあふれています。
でも、それだけじゃなく、よく言われているようにダンスミュージックとして、僕は彼女たちの曲が
好きです。バッキバキのテクノ風の曲も、聴きやすくて、ポップです。
ポップであるということは、時に批判されたりもしますが、それを自覚して、使い古されていく大衆ポップミュージックを確信犯的にやっている気がします。
その辺りが、きっと彼女達の妙な色気に繋がっているのでしょう。挑戦的なポップ・テロリストです。

その中でも、今年リリースされたこの曲が、僕は個人的には一番好きです。ベースの音が、特に
好きで、perfumeお得意の楽しー感じとダンスが見事に融合しております。
6本の美脚が踊り狂うPVも必見ですね。顔のアップが一瞬しか出てこないのは、きっと意図的なんでしょう。


9位 Sunlight(Kyte)




Sunlight

2007年発売です。英国哀愁ロック王道という感じですが、もう最高です。
切なーいです。radioheadにSigurrosを足して2で割って、更にエモーショナルにした感じです。

勿論、音楽の趣味は人それぞれだという前提に立っても、この曲は多くの人に支持されるんじゃないかなあという位、普遍的で普通に「いい」です。是非。


8位 To Build A Home(The Cinematic Orchestra)






2007年発売。The Cinematic Orchestraというバンドの曲です。
これまた切ない。といっても、何というか、大人な切なさですね。叙情的で、泣きわめく感じじゃなくて、しっとりとした悲しみがやってくる感じです。
映画のサウンドトラックのような作りを意識したアルバムとして制作されたそうですが、まさに、ドラマチックな展開で曲にストーリーがあります。

歌詞は何といってるかよく分かりませんが。英語だから。


7位 みんな空の下(Piano Ver)(絢香)


 


2009年発売。アジエンスのCMだったり、絢香休止前のラストシングルという事で色々話題になりましたね。

確かに、よいです。でも、よいのはこのPiano Verの方。正規の方(?)はもうひどいアレンジで、あれぞ改悪という感じです。一気に安っぽくなってしまってます。誰だ、こんなアレンジしたの。

で、絢香の声は確かに聞かせるし、サビの盛り上がりは確かに感動的なんですが、水嶋ヒロへの想いを歌っていると思うと、これがどうにも眉をひそめてしまいます。
だって、水嶋ヒロですよ?完璧すぎませんか?ただでさえイケメンなのに、病気の彼女を支える為という結婚の理由も、何だか出来過ぎです。
そんな完璧すぎる男と結婚するなんて、大した取り柄もないサラリーマンのロマンをどうしてくれるんですか。
はいはい、勝手にやっててくれと思ってしまいます。

ええ、まあただのひがみですけど。

6位 east and girl(keep singing)(DE DE MOUSE)

 



2009年発売。泣く子もだまるエイベックスグループの曲です。

いやー、でもこれがいいんです。おのジャケットが物語るように、アジアンテイスト満載のダンスミュージック。
日本のお祭りですね。でも、純粋な「和」だけじゃなくって、東南アジアとか色んなアジアの空気が混ざり合って、そんでスパークしてダンスしちゃう感じです。
最高です!


ってわけで、ランキング前半はこんな感じでございます。
今年はあまり新しいCD買わなかったなあ・・・。

次は後半にいきます!!!
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 01:26 | comments(0) | - |
極私的名曲ランキング2008(PART2)
さてさて、前回までTOP6までをご紹介しました。今回はいよいよTOP5をご報告いたします。
前も書きましたが、この上位5曲は、割とすんなりと決まりました。1年間という長いような短いような期間に、人は色んな体験と、色んな思いと、色んな季節を経験します。
僕も、そうでした。

そんな折々の季節の中、ささやかに僕の傍らで鳴り続けていてくれた名曲達です。


第5位 Telecatic Fake Show(凛として時雨)



Telecastic fake show

2008年リリース。

彼らの曲の中では断トツにかっこよくて、更に聞きやすい曲です。
退廃的で世紀末的な刹那的なサウンドはまるでスリーピースバンドとは思えない妙な奥深さがあります。
絶望を切り裂く断末魔のような男女混合ハイトーンヴォーカルも最高です。

この曲に、もうすっかりはまってしまって彼らのリリースされているアルバムだとかEPだとかを全て買ってみたのですが、正直どれもイマイチでした(笑)。
まあ、それ位この曲は唯一無二だという事なんでしょう。

血管ぶち切れるくらい激しい曲が聴きたい方は是非。

第4位 Laugh away(YUI)


Laugh away

2008年発売。詳細は以前書いたレヴューをご参照くださいな。

レビューにも書きましたが、本当にこの人は春の歌が凄く似合うと思います。
きっと、声がそう感じさせるのでしょうね。
春特有の、切なさと希望が同居している感覚が、この人の存在から放たれているのだと思います。
今年の春には本当によくこの曲を聴きました。未だにたまに聴きます。
だもんで、ランクインさせたという訳であります。
偏見にとらわれずに聴いてみてください。名曲です。本当に。

第3位 染まるよ (チャットモンチー)



染まるよ

以前取り上げた記事に詳しくは。

この曲が出たのって、10月位だったと思うのですが。ええ、秋ですよね。
秋の夜長の、切なーい感じの夜の帰り道に。
とぼとぼと歩きながらこの曲を聴いたものです。

彼女等は元気一杯やんちゃでGo!みたいな曲も好きなのですが、「世界が終わる夜に」とかこの曲のようにしっとり絶望バラードも、凄く味があります。
そしてこういう空気感を鳴らせるバンドって、そうはないんじゃないかと私的には思うのであります。
ただ切ないとか、ただ思いをぶちまけるとかじゃなくって、何つうんすかね、シニカルなバラードといいますか。そして僕らの多くは、きっと辛い事があった時って叫ぶなんてしないし、たまに泣くけれども、多くの時間はこんな感じで少し斜に構えて悲しみを噛み締めるんじゃないすかね。

終わっちまった理想に。届かなかった想いに。
乾杯はタバコで。
一人で。

第2位 untitled1 (Sigur ros)



Sigur 1 (Untitled)

以前のレビューに、割と言いたい事をぎっしりと書いてしまった気がするのですが。
6分以上ある、長い曲の割にそう感じさせないところが凄いなあと最近思います。

基本的にこの曲を聴くシチュエーションでレギュラーなのがあって、朝に出勤する時、マンションを出て、長い坂道をてくてく一人で登っている時に必ず聴いています。

朝からこんな曲聴いてるからテンション低いんですかね(笑)。





第1位 Hoopipola (Sigur ros)



Hoppípolla

やっぱり以前に書いたのですが、これこそ、音楽です。THIS IS MUSICです。

レビューにも書いた通り、この曲を語る言葉というのは、不思議な位うまい事出てきません。
僕のipod再生ランキングでは、僅か半年しか聴いていないのに過去4年分の記録を一気に塗り替え、目下1位に君臨しております。

それ位、聴いています。

このランキングの、特に上位5位の曲は、きっと僕にとってばっちりとはまった曲だったのだと思いますが、2008年を彩った曲という意味では、この曲なしでは語れません。

絶望と、破滅と、再生と、歓喜と。

全てが、この曲の中にはあります。




と、いうわけで、無事に10曲全て登場させる事が出来ましたね。上位2位をSigur rosが占める事になるとは、まあ、自分の中ではこの2曲が一番最初に確定していました。

特にHoppipilaは、1000%疑う事なく、この順位でした。出会えて、本当に幸せでした。

個人的には、2009年はいよいよ30代に突入する年です。
そして不景気の煽りをもろに喰らっている僕らの仕事で、いよいよ正念場というか、踏ん張らないといけない年にもなるでしょう。
果たしてそんな時に、僕の中ではどんな曲が鳴っているのか。

いやあ、音楽は、素敵ですね。最高です。
| モウソウマン | 極私的名曲ランキング | 00:37 | comments(0) | - |
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