はい、というわけでTOP5の発表です。
この5曲は、まあ多少順位の検討はしたものの、ラインナップ自体は速攻で決まりました。
ある意味、一貫しているというか、今年の僕の特徴がよく出てるラインナップだと感じています。
それでは、2011年の極私的TOP5、いきます!!
5位 メルシールー(ねごと)
彗星のごとく現れた新生ガールズバンド、ねごと。
チャットモンチーとの比較をよくされていますが、全くの別モノでしょう。僕は両方好きですが。
auのLISMOのCMのタイアップ曲で使われた「カロン」が出世曲なんでしょうが、曲のクオリティ的にはこの「メルシールー」の方が圧倒的に上だと僕は思います。
かっこいい。そして何より、キラキラしている。そしてまた、何だか妙なスケール感がある。
後半に連れて盛り上がっていくグルーヴ感とはまた違う高揚感。
女の子のパワーって、凄いですな、と素直に思える一曲です。
チャットモンチーも二人になっちゃったけど、頑張れ。
4位 Starry Sky(Capsule)
個人的な話になってしまいますが、僕は今年から部署異動があって女子高生や女子大生と一緒に色んな事をやっています。
今まで堅くて厳粛な仕事をしていたので、その振れ幅たるや凄まじいものがあるのですが、なかなかどうして、彼女達との仕事は色んな意味で刺激があります(変な意味ではなく)。
で、彼女達の事を考えたり彼女達に向けた企画書を作っている時によく聞いたのがこれ。
少女達はみんな、「綺麗になりたい」「輝きたい」と思っている訳です。
そりゃあもう、だらけた文系男子だった僕なんかは全く思いもしなかったレベルで、色んな事に気を使い、色んな努力をして毎日を過ごしている訳です。
キラキラ輝く、まだ幼いけど力強い少女達。
この曲のメッセージがどんなもんなんだかは正確には知りませんが、「Starry」という言葉は何だかすごくしっくりきて、お気に入りでした。
普通に、曲としてもかっこいいんですけどね。
ちなみにこの曲、全然知りませんでしたが割と女子高生の間では流行ったようです。僕が聞いてたら「あ、この曲好き」って人が結構いました。
3位:Hoopipola(Sigur ros)
Hoopipola、4年連続のTOP5入りです。
まあ首位は2年連続で譲ってしまいましたが、これだけ出入りに激しい中ではもはや偉業といえるでしょう。それ位、僕にとっては思い入れが強い曲という事ですね。
10位に入ったGlosil同様、震災後に特によく聴きました。以前も書きましたが、Sigur rosの曲って一見さんには「癒し系?」みたいな反応されるんですが、そんな安易な癒しじゃないんですよね。絶望や虚無や苦しみがあって、それらを全て含んで一周した上での癒しと言うか。
圧倒的な絶望と、そこから昇華される喜び。或いはそれは死への讃歌ですらあるのかもしれないけど、とにもかくにも、この曲は例えようのない喜びと美しさに満ちあふれているわけです。
2位;ごめんね(ふくろうず)
ごめんね
はい来ました。去年の4位からランクアップでございます。
実は僕のitunesの再生ランキングでは不動と思われたHoppipolaを抜いて1位に輝いております。1年で、それ位聴いたという訳ですね。
名曲揃いだった1stアルバムからの続編としてリリースされた2stアルバムタイトルにもなってるこの曲。まあ、いわゆる中2病的な視点の1stから何とか抜け出そうともがき苦しんでいる曲です。まあ、結局ここではまだ抜けきれていないのですが。
下らなくて、馬鹿で、情けなくて、力不足で、不甲斐なくて、本当にごめんね、という事ですね。
でも、純粋に謝ってる訳ではなくて、「こんな可哀想なあたしを慰めて」というニュアンスな訳です。
うわあ、心当たりある落ち込み方ですね。きっと色んな人がそうなんじゃないでしょうか。
でも、この曲でちょっとだけ前向きなのは、泣き叫んでいるんだけど、鼻水たらしながらでも「ありがとう」と言ってるところでしょう。
この一言に、もう色んな想いが凝縮されている気がします。
悲しみも、約束も、流した涙も、ありふれてる私達の夢も、ごめんね。
1位;砂漠の流刑地(ふくろうず)
ふくろうず、堂々の1、2フィニッシュ。いや、本当に僕にとっての2011年はふくろうずです。
今年の僕の1曲は、もうこの曲を置いて他にはない位、圧倒的に聞きまくりました。
itunes再生回数402回。今年の6月末に出会ったのにこの回数というのはなかなかのハイペースでしょう。1日に2回以上聞いている事になりますね。ちなみに1位は上述した通り「ごめんね」なのですが、それは出会った順番があちらの方が一年も前だから、です。
今年の僕は、なかなかに激動でした。異動に伴う、新規事業の立ち上げ。
期待と不安に始まり、苦悩と葛藤の連続でした。
メンバーは辞めていくしなかなかうまくいかないし、そもそもどうやっていいか分からないし。
自分の感性や判断が正しいのかどうかが全く分からない。
何度も何度も挫折し、心が折れそうになった事も、先行きが真っ暗になった事も何度もありました。その度に「僕、どうしようか」なんて考えたりしたものです。
この曲は、「ごめんね」から続く曲です。アルバムタイトルにもなってる、非常にアルバムコンセプトを色濃く出した曲です。
「ごめんね」から一歩抜け出し、「自分は馬鹿でアホでダメでぐずで世の中はもうどうしようもないけど、それでもここで生きていく」という力強い決意表明の曲です。
自分がどんなに辛くて悲しくたって死ぬ程の勇気はないし、でっかい地震があったけど結局世界は変わらないし、僕はどうやら自信をなくしてるけど、それでもやっぱりここがいい。
もう、ここでやってくしかないんだぜ!
って気持ちになれる曲です。名曲。そして泣ける。あと、内田さんがカワイイ。
今年のワンマンライブでもこの曲を何と2回もやったふくろうず。2回目はPVを再現!という凄まじく下らなくて面白いこのバンド。まだまだ楽しみにしてます!!
と、いう訳で終わりました今年のランキング。
上位5曲はほぼ女性ヴォーカルの曲というのが何とも特徴的です。
多分、上述した通り僕が女性に囲まれている仕事に就いたからでしょう。
変な意味ではなく、毎日毎日女性の事を考えています。彼女達の価値観や生き方や人生を考えています。
そのせいなのかどうかは分かりませんが、個人的にはこの結果が何だか腑に落ちています。
さあ、来年はどんな年で、どんな曲を聴くのでしょうか。楽しみですね。