妄想徒然紀行

僕という矮小な人間の大いなる退屈な日々の記録と、それにひっそりと横たわってくれる素晴らしき現象の記録。専門用語は使わず、ごくごく個人的な感想だけでつづります。
また、電子書籍始めました。宜しければご覧ください。http://p.booklog.jp/users/mousouman
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坂道のアポロンを見た。

坂道のアポロン

最近、ノイタミナと歴史関係の番組しかテレビは見ない。
で、前シーズンでやっていた坂道のアポロン。元は小玉ユキさんという漫画家さんの少女漫画(全9巻)。
録画はしてたものの全く見てなかったのだけど、同時多発的に色んな人から「イイ!!」と言われたもんだから見てみたら一気に見てしまった。2日間で見てしまった。それ位、面白い。

舞台は、1966年の長崎。JAZZを中心とした高校生の友情と恋愛の物語だ。

まあ、よくある話っちゃ話なんだけど、惜しみなく繰り出される長崎弁と高度成長期夜明け前のどこか懐かしい日本人の憧憬が何とも心地よい。

まあ、そんな歴史観抜きにして、この少年少女の恋模様がもう、大好物。キュンキュンしちゃう。

三角関係を経験した人なら分ると思うのだけど、この、「こいつは僕が持ってないものを持ってて、そして僕の好きなあの子はこいつのこんな所が切ない位大好きで」っていう、この、何ともいえない感覚。

もう、既視感ありまくり。

終わらない恋心と友情と嫉妬。でも、何だか物凄く爽やか。心がぎゅっと締め付けられるのに、爽やか。

アニメ版のOPがまた秀逸。YUKIの「坂道のメロディ」。疾走感があって、ヒリヒリした感じもあって、どこかミステリアスなのに爽やか。このアニメにピッタリ。

でも、漫画版の方がもっと登場人物の心情風景を丁寧に描いてて泣けます。
アニメ見て気になった人は、漫画版も是非。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 23:50 | comments(0) | - |
うさぎドロップ(宇仁田ゆみ)


うさぎドロップ

FEEL COMICS。全9巻(番外編はまだ連載中らしい)。

いや、久々に、だ。素晴らしく愛おしい漫画に出会った。

どれ位愛おしいかというと、会社の同僚に全巻借りて読んだのにたまらなくなって全巻一括購入してしまった位、だ。

ネタバレする事は本意ではないのでここではあまり書かないけど、この漫画は一般的には芦田愛菜と松山ケンイチ主演の映画のイメージが強いと思う。幼い女の子(りんちゃん)を30の男がひょんな事からひきとって育てる話だ。

同じタイミングでフジテレビのノイタミナでもアニメ版が放映されていたから、それで知っている人もいるだろう。

しかし、この漫画の素晴らしいのは実は上記2作品で描かれている幼少期の物語ではない。高校生になったりんちゃんが登場する後半からだ(恐らく、多くの人の異論はないだろう)。

それまでの「子育て奮闘」漫画から一変する。あまり書かないけど。

そしてこの漫画の何がいいって、嘘っぽい演出がない所だ。

この漫画の主人公、りんちゃんは、設定的には悲劇的な出生だ。親に死に別れ、親族誰もが引き取りたがらず、天涯孤独の身になる所を拾われる。

そうしたそもそもの悲しみの出発点がありながらも、この漫画にはそうした悲劇を露骨に感じさせる演出がほとんど登場しない。能天気といってもいい位だ。

ただ単純に子供を育てるという事と、子供に育てられるという事と、周囲の人々の温かさへの感謝とそこはかとない喜び。

特に幼少期に顕著だが、大袈裟なエピソードはほぼ皆無。淡々と温かくて平和な日常が続いて行く。それが凄くいい。

勿論、要所要所でふとした悲しみを感じさせるところはある。でも、それは一切説明しない。行間や登場人物のふとした台詞、表情でちょっと感じさせるだけだ。

これが、ですね。今の漫画にはなかなか出来ないんじゃないですかね。どこぞの海賊漫画みたいに強迫観念的に押し付けがましい説明口調の愛だ正義だ友情だという事もなく、「感じさせる」。

いやー、女性作家だからなのかもしれないけど、こうした機微って、いいですねー。


で、淡々と、平々凡々と続く幼少期編から一変、上述した通り高校生編ではそれまでの「だらっと」した空気から一変。劇的な展開を見せる。

最後の終わり方はきっと賛否両論なのだろうし、個人的には許せるけど、許せない人の気持ちも、分る。何となく、違和感は残る。確かに。

まあ、ですね。とにかくですね。買いですよ。絶対面白い。特に後半。
そして、何ともまあ愛おしい。この世界観そのものが愛おしい。絵の温かさもあるのかしらね。

そしてまた、りんちゃんがいい女すぎる。これはもう、惚れるしかないレベル。

女性がこれを読んでどう思うかは分りませんが、30前後の男には間違いなくお勧めです。色んな意味で、身もだえる事間違いないです。

| モウソウマン | 素敵な漫画 | 00:50 | comments(0) | - |
ハチミツとクローバーを読み返した。
実に五年ぶり位に、ハチミツとクローバーを読み返しました。

今僕の中では、「昔の漫画を読み返そうぜ」キャンペーンをやっていて、その中でハチクロが巡ってきた訳です。だから、このタイミングで読み返した事に特に大きな意味はありません。

具体的なネタばれはしませんが、もしこれを読んでいる方で「ハチクロをこれから読んでみよう」と思っている方がいたら、読み飛ばしていただいた方がいいかもしれません。その辺りはまるでケアせずに思いついたまま書かせて頂きます。


何か、昔読んだ時は山田さんに乗り入れていて、絶対山田さん派だったんですが、今読み返すと山田さんよりも断然はぐちゃんに気をとられている事に気づいてびっくり。これは僕がロリコン化したという事なのでしょうか?
しかし今読んでみると、山田さんの方が全然子供っぽくて自分勝手。はぐちゃんの方が自分の中で世界を完結させる強さを持っている気がします。確かに僕が大学生だったら山田さんに恋をしていたかもしれませんが、今ならはぐちゃんですね。間違いなく。


さて、「登場人物全員が叶わない恋をしている漫画」というイメージが僕の中にあったのですが、改めて読み返してみると必ずしもそうではないのだなあと思った。特に先生。何だか犯罪ぎりぎりな気もしますが、はぐちゃんと一緒に生きる事が許されて、かねてからの想いを結実させた人。

逆に無惨なのが竹本君と森田先輩。これは無惨だ。何だか、美談っぽく終わってるというか、改めて見ると「そりゃはぐちゃんには先生しかいないよなあ」と妙に収まりよく終わってる感があるのですが、ふられる当の本人達からすりゃひとたまりもない話です。

出来れば、最後のシーンで竹本君がパンを買って帰るはぐちゃんを見つけるシーンで終わってほしかった。あの後はぐちゃんと新幹線のホームで会ってしまったから、これはもう竹本君は一生はぐちゃんの呪いから解放されないだろうな、と思ってしまった。
ああいう恋は、きっと引きずるんだ。そう、思う。

はぐちゃんの選択が正しいものなのかどうかは分からないけど、先生の事を男として捉えていたのだろうか?男性として好意を持っていたのは森田先輩なのだと思うけど、それを犠牲にしてでも芸術の道に進む現実的なパートナーとして先生なのでしょうか?何だか僕にはまるで理解できませんが、それが天才のなせる技なんでしょう。

そしてそのどちらにも入れなかった竹本君の、味方をしたいと思います。僕は。

真山さんとリカさんの話(そして山田さん)は、一回目読むとこれがメインみたいに思えてくるもんでしたが、今回はもうどうでもよかったです。それよりも、はぐちゃんと竹本君。
こっちの方が、よっぽど大人の恋ですね。

そんな発見があっただけでも、読み返してよかったと思いました。
やっぱり面白いです。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 23:19 | comments(0) | - |
モテキ(久保ミツロウ)


モテキ

イブニングKC。2009年4月現在、1巻が発売中。

誰しもの人生に何度か訪れるというモテ期が来たかも!?という29歳男子の物語。
今までろくすっぽ女性経験もない主人公に突然とやってきたこのモテ期。昔好きだった人や長く友達だった人やひょんな事から知り合った美人・・・、と一度に色んな出会いと再会がやってくる。

いやはや、この展開だけでぐぐぐっとくる人はいるんじゃないでしょうか。僕なんざはもう、凄くグイグイ読んでしまいました。好きだなあ、こういう青臭くてしょうがない漫画。

自分で「今、モテ期かも!?」なんて自覚してしまう辺りが、きっとモテていない証拠なんだと思うのですが。ただ、ありえない位急展開に進んでいく男女関係に戸惑いつつも流れに任せてドタバタしてしまう経験、きっとたくさんの男の子にあるんじゃないでしょうか。
ドタバタして無様にかっこつけようとしてそういう辺りとか賢い女の子にみんな見透かされてて。
そう、女の子というのは、男なんかよりずっと冷静で、大人なのです。全部お見通しな上で、受け入れてくれたり、無惨にふったりするのです。

そんな、話。ピンと来た男子諸君は今すぐ1000円札握りしめて本屋に走った方がいいです。その途中に、凄く素敵な女の子との出会いがあるかもしれないから。

ところでこの漫画の作者、女性らしいですね・・・。何とも微妙な気分です。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 23:08 | comments(0) | - |
おやすみプンプン(浅野いにお)


おやすみプンプン

ヤングサンデーコミックス。第3巻まで発売中。

プンプンという、落書きみたいなヒヨコのような小学生の男の子が主人公のこの漫画。何だか奇妙なシュールな漫画かと思いきや、何ともはや、ごくごく当たり前の日常生活のすぐ側にひっそりと隠れてる世界の残酷さとか不気味さとか、そういうヒヤヒヤする漫画です。


小学生だった頃って実はあまり覚えていないのですが、基本的には毎日が楽しくて、知らない事の方が多いし、今でこそ鼻で笑い飛ばせてしまうような絵空事も心の底から信じてしまえて(だって僕はサンタクロースを本気で信じていていた位)。

それでも、ふとした時に見える大人の不穏な挙動とか陰謀とか世界の暴力とか不条理とか、うまく表現できない恐怖に溢れていたような気がします。

それは多分、子供だからで。子供の視点から見えている世界の素晴らしさと、現実の冷徹さとの狭間に存在する正体不明の暗闇に、恐怖を感じていたのでしょう。

さてさて、この漫画はそんな感じで小学生編があるのですが、2巻で小学生編が終わり、3巻から中学生編に入ります。

中学生というと、やはり正体不明ながらも異常に魅力的な性への目覚めや、小学生の頃は仲の良かった同級生との決別や、超えられない壁がある事を知る事なんかがあって、大人への階段を上り始める季節だと思うのですが。

何だか大人になる事って、色んな事を取捨選択をしていく事なのでしょうね。色んな事を知っているから子供よりも圧倒的に対処能力は高いけど、その分現実以外の出来事は信じられなくなっている。
だって、もう経験的に、「そんなことはありえない」って事を、あまりにもたくさん知りすぎてしまっているから。

既に29歳になってしまった僕からすれば、それは嬉しい事でも悲しい事でもなく、ただただ事実なだけなんですが、この漫画を読んでいると、無力ながらも精一杯生きていた少年時代の事を思い出します。

ところで、ヤングサンデーって休刊するらしいですが、プンプンはどこ行ってしまうのでしょうか・・・。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 16:05 | comments(0) | - |
3月のライオン(羽海野チカ)


3月のライオン

ハチミツとクローバーの作者の新作。2008年3月時点では、まだ1巻しか出ていないので割とお勧めです。

ハチクロって、青春漫画とか甘酸っぱい物語とか色々形容できると思うのだけど、実は結構に残酷な現実のお話だとも思う。あまりにもキュートなキャラクターと、スウィートなイラストだからそれが見えにくいだけで。

最初この3月のライオンを読んだ時、「え、何でこんな暗い話なんだろう」と思ってしまった。でもでも、よく考えると、ハチクロも救いようのない暗い話とも言えるから、何となく分かってしまう気がするのです。

将棋が物語の1つの軸になっていて、将棋には何ら免疫のない僕は最初不安でしたが、別に将棋が分からなくても十分読めます。「ハチクロの作者が将棋!」と思うと、何か違和感ありますけどね(笑)。

この人の書くキャラクターというのは、どうしてこんなにかわいらしんでしょう。登場人物全員が、キラキラしています。実はみんな、どす黒い過去があるのに。

まだ1巻ではその暗い過去が細切れになっていて全貌がよくつかめませんが、きっとこれから徐々に明らかになっていくのでしょう。

すり切れそうな悲しみの淵にそっと寄り添う優しさとか喜びとか。

そういう漫画。

だと、思う。多分ね。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 00:26 | comments(0) | - |
クピドの悪戯 〜虹玉〜(北崎拓)


クピドの悪戯


ヤングサンデーにて連載していた。作・北沢拓。 全7巻。

虹玉という病気にかかってしまった男の子の物語。虹玉とは、要は後7回しか射精が出来ない、という病気で、射精の度に色のついた玉が精液と一緒に飛び出してくる。毎回色が変わり、最後に赤い玉が出たらもうそれで終わり。男としての役割がそこで終わってしまうのです。

こんな病気がほんとにあるのかないのかは分かりませんが、もしあったら怖いですねー・・・。
この物語の主人公である睦月は21歳の童貞なんですが、非常に純な男の子で、童貞と処女のままで初体験を迎え、そのまま結婚する、という夢を持っている子なんです。

漫画の中の登場人物かと思いきや、結構僕の周りにはこういう事を思っている男って昔いたような・・・。てか、もてない男や童貞の男の子は結構みんなこう思ってたりしますよね、実は。

まあ、そういう男の子が恋しているのが処女で美人で巨乳の怜子という子で、それを応援しているのが主人公の幼馴染の麻美。麻美は睦月が虹玉という病気を持っていると知っています。

基本的には、この三人の三角関係の話なんですが、ぶっとんだ設定の割りにこれが意外に真剣、というか、考えさせられる内容です。

睦月君は自分が後何回射精(=セックス)できるか知っている。自分が男としてどういう役目や責任を負っていけばいいのか真剣に考えて迷って行動して壁にぶち当たって絶望する訳です。

これは、とっても新鮮でした。僕の話をすれば、まあ、もう27歳で、まあ、何人かの女の子とセックスをしてきたわけですが。性欲主導の若さ故のセックスが主でした。それはそれで間違ってないのですが、睦月君もそういうセックスをしたかった普通の男の子なんですが、回数が制限されてしまうと分かると一回一回の射精が非常に大事になってくる。おいそれと自慰なんて出来ないわけです。

自分が、世界に対して何を発する事が出来るか。射精には、そんな意味がきっとあった筈なのです(おお、これはロックですね)。

男の主義主張を受け止めてくれる存在が、最愛の女性である、というお話です。その真の愛の相手とは誰なのか?かなり、面白く、最終巻の7巻まで一気に読んでしまいます。

あと、三角関係の麻美さんなんですが、これがもう非常に魅力的。こういう女性は、素敵だなあと思います。巨乳ファンの僕としては、最初は断然怜子派だったのですが、途中から麻美のいじらしい想いと絶望にはもう感情移入しまくりでした。

まあ、とにかく、超オススメです。ドラマも始まりましたが、漫画、おもろいっすよ。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 01:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
げんしけん(木尾士目)


げんしけん


木尾士目原作。今度出る9巻で終わるらしい。

ヲタクサークルの物語です。ヲタク学生がどんな生活を送っているのかを割りとリアル(なんじゃないかと思います)に描いております。

この漫画は最初の頃の方が面白かったですね。今時のギャルな女の子がこのヲタクサークルの一人の男の子(超美形)にぞっこんで、この女の子の苦悩がとても笑えるのです。
つまり、彼女そっちのけでアニメの女の子やエロゲーの女の子に夢中なのです、その男の子が。彼女とイチャついていてもアニメの時間になるとそっちに行ってしまうし、今時ギャルの彼女にとっては本当に意味不明な現象の連続なのです。

僕もアニメキャラに萌えた事がないのでよく実感としては分からず共感は出来ないのですが、ちょっと前まで話題になってたアニメヲタクの生態系が垣間見れて面白いですよ。

年頃の男の子だったらアダルトビデオを借りたりするじゃないですか。大学生の時に一度、友達とレンタルビデオ店にAVを借りに行って、エロアニメを借りたことがあります。たまには変わったものもいいか、という事で試しに借りたのです。

その後僕の家でその友人と鑑賞したのですが、もう全く白けてしまいました。全然おもんない。興奮もしないし。最初は興味津々で見ていた僕等でしたが、次第に飽きてきて違う話をしたり最後まで見る事もなく終わってしまいました。

まあ人の趣味は色々だと思うので特に批判はしませんが…。僕は全然分からんかったなあ。

あ、でもエロゲームは結構面白かったです。結構興奮もしました。

アニメではないですが、ヲタク的精神は分かるつもりです。僕も、格闘技とか音楽とか大好きですしね。その興味の対象がアニメだというだけで非難の的になるのは間違ってると思います。そんなわけで、僕はヲタクと呼ばれている人々の味方です。結構。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 01:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
寄生獣 (岩明均)


寄生獣


アフタヌーンコミックス。前10巻。

高校生の時に友人に借りて、衝撃を受けた漫画。当時、泣いてしまったのを覚えています。そして社会人になって古本屋で再会し、大人買いして一気に読みましたが、大人になってからの方が泣けました。

人間とは?命とは?まあ平たく言えば、そういう漫画なのですが、もうちょっと原始的な気がする。生命・生物としての人間とは?って感じかしら。何かそういう事って、大人になるとあんま考えないじゃないすか。そんな事より売上げ上げろってね。だからかな。社会人になってから読んだ方が感動したのは。何だか、どうしようもなく、悲しく、切ない。そして優しい。

そう、読んだ事のないそこの貴方。これは別に怖い漫画でもキモイ漫画でもないのです。まあ怖い所もあるしキモイところも多々ありますが、それは表面的な要素に過ぎません。この漫画は、とんでもなく美しいのです。

たまたま僕は今回原因不明の腹痛に見舞われ(ただの胃腸炎でした)、精密検査を受ける時には「ひょっとして癌とかだったりしたらどうしよう」なんてボソっと考えたものでした。そして、そうなった時にどんな現実が待っているか想像をすると、それはもう物凄く恐ろしいものでした。ああ、僕もいつか死ぬのだな、と思ったものでした。

そう、人は誰でも死にます。そしてそれと同じように、他の生き物も死にます。根本の部分は、どの生き物も変わりありません。

大学三年生の冬の時に、実家の母から泣きながら電話がかかってきました。僕が小学校の頃に拾ってきた愛犬が、死にそうだというのです。いや、随分と重い病気にかかっているのは知っていて、手術なんかもしたのですが、いよいよ苦しそうだというのです。そして母は言いました。
「もうこれ以上苦しめたくないから、楽にしてあげたい。本当に苦しそうだから。でもあなたが拾ってきた犬だから、どうするか貴方が決めてほしいの」

僕はその犬を、小学校三年の時に拾ってきました。柴犬です。とても顔が整った、美人な犬でした。そして大抵の柴犬と同じように、限りなくクールでした。そんな彼女が、僕はとても好きでした。よく一緒に散歩にも行ったし、庭でボーっとしたものです。

僕は大学に入ってから京都に進学したので、結局愛犬の最後を看取ることは出来ませんでした。僕は、死なせてあげるよう母に言いました。母は泣きながら電話を切り、それからしばらくして、ゆっくりと死んでいった、とまた電話をくれました。

僕はその電話を受けて、しばらく母と話した後、電話を切り、そして一人で泣きました。愛犬の死に顔が、何故だか容易に想像できました。

死ぬという事について、そして僕はこれからもまた生きるという事について、明確に突きつけられた瞬間でした。愛犬を直接的に死なせる判断をしたのは僕なのです。その判断が間違っていたとは思っていないし、きっとみんな死なせて上げた方がよいと思ったのでしょう。罪という意識はありません。しかし、自分の判断によって生き物の命が絶たれてしまうという現実は、僕に重くのしかかってきました。

生き物を殺すという事の罪が、どれだけ深刻な事なのか、この漫画は教えてくれます。そしてまた、これからも僕等は生き続けるのだ、という勇気を、この漫画は与えてくれます。しのごの言わずに、読め。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 03:04 | comments(2) | trackbacks(1) |
のだめカンタービレ、ドラマ化!!
のだめカンタービレ
がドラマとアニメになるらしいっす。フジテレビですって。

原作者の方がのだめの映像化は反対していたと聞いていましたけど、実はあたい、この情報は割りと前から知っておりました。仕事の関係で小耳に挟んだだけですが…。

キャストの上野樹里は予想通りでした。多分、スイングガールの印象が強いからでしょうか。

原作が好きな場合、映像化された作品って往々にして期待はずれな事が多いですが、きっと見ると思います。ええ。楽しみにしとりますよ。
| モウソウマン | 素敵な漫画 | 17:17 | comments(0) | trackbacks(2) |
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