妄想徒然紀行

僕という矮小な人間の大いなる退屈な日々の記録と、それにひっそりと横たわってくれる素晴らしき現象の記録。専門用語は使わず、ごくごく個人的な感想だけでつづります。
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「kid A」 (radiohead) 


kid A

2000年九月発売。遠くの方で山が燃えていて、そこに確かに悲劇が存在しているのに自分には何の関係もない、というジャケットワークが表すとおりのアルバム。

ロックって、大なり少なり、自己主張の音楽だと言ってしまって差し支えないと思います。感情の高鳴りをギターに託してギャギャギャギャーって。radioheadも最初はそんなんでした。でも、前作「OK COMPUTER」からそこから少し離れていって、遂にこの「kid A」ではタイトルからして第一人称を捨ててしまいました。

聞いていただければ全てはもう明白なのですが、ここには感情も意見も主張も何一つ大事にしていない世界が広がっています。展開されるのは、ただただ音の世界。ロックの代名詞であるギターの音なんてほんの少ししか入っていなく、大体がサンプリングされた音とか声。そして不安を掻き立てる静かなビート。
ただただ淡々と、目の前の惨状が描かれています。しかし重要なのは、そこに「悲しい」とか「怖い」とか「ひどい」などという感情が入り込んでいない点です。

radioheadがヨーロッパのどこかの国の山奥のスタジオにこもってレコーディングをやっている時にそのスタジオの上を戦闘機が飛んでいったそうです。そしてテレビをつけると、その飛行機がしたかもしれない空爆の映像が流れている(当時、どこかの国でちょっとした戦争まがいの事がありました。どこの国だったか覚えていないけど・・・)。すぐそこに危機や事件が起こっていて、それを目にする事が出来るのに、どこか傍観者になってしまっている感覚。それを淡々と鳴り響かせるアルバムです。「僕はここにいない これは起こっていないんだ 僕はここにいない」(「How To Disappear Completely」 )という歌詞が端的にそれを表しています。

アルバム最後で、ようやく人の心が出てくるのですが、その歌の主人公は睡眠薬を飲んで自殺をしてしまうのです。もう世界を諦めてしまって、自分ではどうする事も出来ないから、死んでしまう。そんな後味の悪い曲で最後が閉じられるのですが、その音が何だかどうしよーもなく綺麗で、美しいんですよ、これが・・・。泣いちゃうぜ、きっと。
| モウソウマン | よいアルバム【洋楽】 | 03:58 | comments(0) | trackbacks(1) |
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(2)ミナの(´-`).。oO(抱きしめて欲しい
(´-`).。oO(見てます★
| ミナの(´-`).。oO(抱きしめて欲しい | 2005/10/16 4:03 AM |
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